ACU
Array Configuration Utility。コントローラの BIOS からアレイの作成、構成、管理を行うために使用するアプリケーション。

Array Background Consistency Check
すべてのアレイが使用しているディスクのすべての部分をコントローラが常にチェックし、ディスクのブロックからデータが返されるかどうかを確認するオプション。完全冗長の RAID 5 で不良セグメントが含まれていない場合は、コントローラは、読み取り不可能なデータがあればそれを修復します。

ATA
AT Bus Attachment。デスクトップ コンピュータやエントリレベル サーバの一部で一般的に使用されている IDE ハードディスクの標準パラレル インターフェース。シリアル ATA は ATA の後継になります。

LUN
論理 ユニット ナンバー。SCSI デバイスのサブデバイスに割り当てられている番号のこと。各 SCSI デバイスは 0 から 7 までの番号がついた最高 8 つのサブデバイスを持つことができます。ただし、ほとんどの SCSI デバイスは 1 つしかサブデバイス (LUN 0) を持ちません。

OCE
Online Capacity Expansion (オンライン容量拡張)。運用を停止することなく、元のアレイの属性をすべて保持したままアレイを拡張すること。「再構成」、「RAID 5」も参照してください。

RAID
Redundant Array of Independent Disks(独立した複数のディスクで構成される冗長アレイ)。ただし、RAID 0 では冗長性は提供されません。

RAID 0
異なるディスク上に存在する同じサイズの複数のセグメントで構成される、シングルレベル アレイ。RAID 0 では、各ドライブ上の同じサイズのセクションに、データが均等に分散 (ストライピング) されます。「シングル レベル アレイ」も参照してください。

RAID 0/1
「RAID 10」を参照してください。

RAID 1
2 台の異なるディスク上に存在する 2 つの等しいセグメントで構成される、シングルレベル アレイ。2 台のコンポーネント上に同じデータを格納することで冗長性を実現します。

RAID 10
複数の、複数の同一サイズの RAID-1 を使用して RAID-0 を作成した、デュアルレベル アレイです。「ストライプ」も参照してください。

RAID 5
3 つ以上の同じサイズのセグメントで構成されるシングル レベル アレイ。1 つのセグメントの容量はパリティ データ用に使用されます。RAID 5 では、パリティはすべてのセグメントのストライプに分散されます。

RAID 50
複数の同一サイズの RAID-5 を使用して作成したデュアルレベル アレイ。「RAID 0」、「ストライプ」、「ストライプ サイズ」も参照してください。

RAID シグネチャ
ディスク上の RAID シグネチャを使用することにより、RAID コントローラは、そのディスクが現在接続されているコントローラ上で初期化されたものかどうかを識別することができます。

RAID ボリューム
複数の RAID 0、RAID 1、または RAID 5 アレイを結合したもの。

S.M.A.R.T.
Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology。ディスクの信頼性ステータスを判断するために設計された、ドライブの機能。潜在的な障害がを S.M.A.R.T. が検出すると、ユーザに対して適切な処置を行うように通知および勧告されます。

SAF-TE
SCSI Accessed Fault-Tolerant Enclosure。「エンクロージャ」を参照してください。

SCSI
Small Computer System Interface。Ultra320 仕様を使用して 320 MB/秒のデータ転送レートを可能にする、高速並列通信スキーマ。最新の仕様では、チャネルあたり最大 15 台のデバイスがサポートされます。「ATA」も参照してください。

SCSI デバイス ID
SCSI ID と同義。1 つの SCSI チャネルに接続されている各 SCSI デバイスに割り当てられる番号。ターゲット ID とも呼ばれます。

アレイ
1 台または複数台の物理ディスク上の使用可能スペースから作成され、1 つまたは複数のセグメントで構成される 1 つの論理ディスク。通常、アレイはデータの冗長性とより一層の I/O パフォーマンスを得る目的で使用します。コンテナとも呼びます。

アレイの初期化
「初期化」を参照してください。

イベント
変更が起こったことをを示す、システムからの通知または警告。

イベント ログ
コントローラのそれまでのアクティビティやエラーに関する情報を保持する目的で使用するファイル。

イベント通知
発生したイベントに関する情報を通知するためにシステムが使用する手段。

エンクロージャ
ディスクを格納する物理的な筐体。通常 1 つまたは複数の電源、ファン、および温度センサーが付いています。一般的に、エンクロージャは接続しているコンピュータの外部にありますが、コンピュータによってはエンクロージャを内蔵しているものもあります。

オフセット
ディスクの先頭からセグメントの先頭までの距離。

オフライン アレイ
アクセスできない状態のアレイ。

キャッシュ
各デバイスとの間でやりとりされるデータ用の中間記憶領域としての役割を果たす、コントローラ上の高速アクセス メモリ。

クィック初期化(Quick Init)
初期化されたアレイは、コントローラのアクティビティが実行中でなければ、ただちに使用可能になり、アレイに書き込まれたすべてのデータは保護されます。アレイに対するベリファイと修復が実行されるまでの間、アレイはこの状態のままで、RAID レベル 5 および 50 では、書き込みのパフォーマンスが低下します。

クリア
耐障害機能を備えたアレイのフォアグラウンド初期化処理。アレイのすべてのブロックをゼロにします。クリアのタスクが完了するまでの間、アレイにアクセスすることはできません。

グローバル ホット スペア
同一コントローラ上のいずれかのアレイに属するコンポーネントが故障した場合に差し替えることができるディスク。使用可能容量は、少なくとも故障したコンポーネントと同じでなければなりません。「ホット スペア」も参照してください。

シリアル ATA
ATA の後継で、データを (並列ではなく) パラレルに転送します。

シングル レベル アレイ
1 つまたは複数のセグメントから作成されたアレイ。「ボリューム」、「RAID 0」、「RAID 1」、「RAID 5」も参照してください。

シンプル ボリューム
1 台のドライブ上の使用可能スペースを単一のセグメントとして構成したもの。

ストライプ
アレイに属するすべてのディスクに分散される、連続したデータのセット。RAID 0 では、ストライプと呼ばれる各ディスク上の同じサイズのセクションに、データが均等に分散 (ストライピング) されます。

ストライプ サイズ
ストライピングを行うアレイ タイプ (RAID 0、5、10、および 50) では、データはメンバー ディスク上の同一サイズのセクションに分散 (ストライピング) されます。各セクションに含まれるデータの量がストライプ サイズとなります。

スパン ボリューム
複数のドライブ上のセグメントを連結したもの。

スペア
「ホット スペア」も参照してください。

セカンドレベル アレイ
オペレーティング システムからは見えず、他の論理デバイスでのみ使用できる論理デバイス (デュアル レベル アレイにおける下位アレイ)。たとえば、RAID 10 のメンバーの RAID 1 はセカンド レベル アレイです。トップ レベル アレイと比較してください。

セグメント
アレイの作成時やフェイルオーバー操作によって作成される、物理ディスク上の予約領域。アレイを作成すると、ユーザが指定した使用可能スペースがソフトウェアによって自動的にセグメントに変換されます。セグメントは常に論理デバイス上に存在し、セグメントを使用できるのは、一度に 1 つの論理デバイスのみです。

タスク
RAID コントローラ上のみで、他のすべての操作とは非同期に実行される処理。たとえば、ディスクの初期化やアレイの検証など。タスクの中には時間がかかるものもあります。タスクの実行中に RAID コントローラが集中的なデータ I/O を実行する場合はさらに時間がかかります。

ダーティ データ
キャッシュへの書き込みは行われていても、最終的な書き込み先に書き込まれていないデータ。

チャネル
データの伝送およびストレージ デバイスとストレージ コントローラ間の情報の制御に使う、あらゆるパスのこと。各コントローラのチャネルは、0 から最大チャネル数 - 1 までの番号によって識別されます。バスとも呼ばれます。

ディスク
物理ディスク ドライブ。ランダム アクセスと書き換えが可能なデータ ストレージ デバイス。ハードディスクとも呼ばれます。

ディスク ID
チャネル番号、SCSI ID (ターゲット ID)、および LUN から構成される、一意のディスク識別子。例: (チャネル:ID:LUN) 1:04:0。「チャネル」、「LUN」、「SCSI デバイス ID」も参照してください。

ディスク交換時の自動再構成
冗長アレイに属する故障したセグメント/ディスクのデータを自動的に復元するように構成されたディスク。SAF-TE エンクロージャ内にある、ホット スペアが割り当てられていないドライブが故障した場合、その故障ドライブが新しいドライブで差し替えられる際に、自動的に再構築処理が開始されます。

デグレード
1 つまたは複数の故障メンバー セグメントを含み、データは完全でも、冗長性が低下した状態にあるアレイ。アレイおよびすべてのデータはアクセス可能な状態にありますが、さらにドライブの故障が発生すると、アレイが故障する原因となり、データが損失します。

デュアル レベル アレイ
複数のシングル レベル アレイから作成される論理ディスク。「RAID 10」、「RAID 50」も参照してください。

トップレベル アレイ
デュアル レベル アレイにおける上位アレイ。たとえば、RAID 10 に含まれる RAID 0 はトップ レベル アレイです。

ドライブ LED
読み取り処理または書き込み処理の最中に点灯する、ディスク インジケータ LED。

ハードディスク
「ディスク」を参照してください。

バス
「チャネル」を参照してください。

パリティ
RAID 5 において、データを保護するために使用されるエラー チェック用冗長データの形式。

ファントム オブジェクト
コントローラ管理ソフトウェアで構成することのできないコンポーネントを表すオブジェクト。たとえば、欠落しているドライブなど。

フェイルオーバー
障害が発生した冗長アレイで、割り当てられているホット スペア上に損失したデータを自動的に再構築すること。

フォーリン ディスク
別の Adaptec Storage Manager - Browser Edition コントローラ上で以前に初期化されたディスク。ディスク上の RAID シグネチャを使用することにより、RAID コントローラは、そのディスクが現在接続されているコントローラ上で初期化されたものかどうかを識別することができます。

ホット スペア
冗長アレイのドライブに障害が発生した場合に、再構成されたデータを自動的に受け取るように設定されているディスク。「再構築」、「グローバル ホット スペア」も参照してください。

ホット スワップ
電源を落とさずに、かつシステムが稼働している状態で、システムからコンポーネントを取り外して新しいコンポーネントを取り付けること。

ボリューム
「シンプル ボリューム」、「スパン ボリューム」、「RAID ボリューム」を参照してください。

マイグレーション
「再構成」を参照してください。

ミラーリング、ミラー アレイ
「RAID 1」を参照してください。

レガシー ディスク
MS-DOS のパーティション テーブルを含むディスク。コントローラはディスクを、アレイとディスクの間に論理対物理の 1 対 1 のマッピングが存在するレガシー ディスクとして管理します。

ローレベル フォーマット
ハードディスクからデータを完全に消去するために、ドライブのファームウェアによって実行されるプロセス。

一貫性チェック コマンド
各ブロック間に一貫性があることを確認する目的で、RAID 1 または RAID 5 アレイのすべてのブロックを読み込むコマンド。不整合のブロックが検出された場合は、修復されます。

仮想デバイスの順序
「論理デバイスの順序」を参照してください。

拡張
スペースを追加して、アレイの使用可能スペースを増やすこと。

監視
システム イベントを受信、表示、およびロギングするプロセス。

起動アレイ
起動デバイスとして設定されているアレイ。

警告しきい値温度
ユーザが指定する温度制限で、この温度を超えると、Adaptec Storage Manager - Browser Edition ではエンクロージャ ビュー ウィンドウと、エンクロージャのプロパティ、エンクロージャのファン、温度センサ、および電源ダイアログボックス内に警告が表示されます。

検証
ドライブ、論理デバイスのローレベル テスト。RAID 5 では、一貫性のあるデータとパリティをチェックし、パリティ エラーを修正することもできます。RAID 1 では、ドライブと一貫性の両方をチェックし、スレーブ ドライブのエラーを修正することもできます。ドライブの場合、ドライブ全体が読み取れるかどうかをチェックします。

故障
冗長性を持たないアレイで、単一ドライブの故障が起こった場合、または冗長アレイで複数ドライブの故障が起こった場合の、これらのアレイの状態。これらはアクセス不可能となります。これは、データの損失につながります。

故障セグメント
論理的に不良であるために必要がなくなった、あるいは物理的に損傷したという理由で、アレイで使用できなくなったセグメント。

構築
冗長アレイのバックグラウンド初期化処理。処理の実行中も、アレイにアクセスすることができます。RAID 5 ではメンバー セグメントの現在の内容に基づいてパリティが生成されますが、RAID レベル 1 では、ある (マスター) ドライブの内容が 2 番目の (スレーブ) ドライブにコピーされます。

再スキャン
画面を更新して、現在使用可能なすべてのリソースを表示するプロセス。

再構成
アレイの拡張、別の RAID タイプへのマイグレーション、RAID 5 または RAID 10 のストライプ セットのストライプ サイズの変更、論理デバイスのセグメントの他のディスクへの移動などのプロセス。

再構築
RAID 1 または RAID 5 上に、冗長データをバックグラウンドで再生成すること。

最初の論理デバイス
(仮想) 論理デバイス番号が 0 (ゼロ) のデバイス。システムの起動デバイスになります。先頭仮想デバイスとも呼ばれます。

使用可能スペース
初期化済みディスク上の未使用スペース。そのスペースを使用して論理ドライブ(アレイ)を作成することができます。アレイを削除すると、そのアレイが使用していたスペースは使用可能スペース プールに戻されます。使用可能セグメントとも呼ばれます。

初期化
冗長アレイ内のデータが完全に保護されていることを保証するプロセス。アレイの作成時に実行されます。関連情報:「構築」、「クリア」。

初期化済みアレイ
データの読み込みと書き込みの準備が整ったアレイ。

初期化中のアレイ
初期化中のアレイとは、作成されているが、初期構築処理が完了していないアレイです。すべてのメンバー ドライブが存在し動作可能な状態であり、アレイに書き込まれたすべてのデータは保護されています。ベリファイと修復を行うと、アレイが最適化されます。

冗長
故障したコンポーネントのデータを、機能しているコンポーネントのデータで自動的に置き換えられるよう、システムがデータを保持していること。RAID 5/50 のコンポーネントは、故障したコンポーネントのデータをそれ以外のメンバから集めて復元し、置き換えられるため、冗長です。

正常(Optimal)
すべてのコンポーネントが存在して正常に稼働する、通常の稼働状態にあるアレイ。

専用ホット スペア
耐障害性を備えたアレイにおいて、故障したコンポーネントと差し替えられるように明示的に指定されているコンポーネント。

耐障害性を備えたアレイ
冗長コンポーネント (RAID 1、RAID 5、RAID 10、RAID 50) を持つアレイ。

点滅
選択した 1 台のハードディスクのドライブ LED を点滅させるコマンド。

不良セグメント
認識不能なセグメント。

物理ドライブ
単一のドライブ。「論理デバイス」も参照してください。

容量
使用可能スペースの合計。メガバイト単位またはギガバイト単位で表されます。

劣化アレイ
1 つまたは複数の故障メンバー セグメントを含む、耐障害性を備えたアレイ。データは完全でも、冗長性が失われた状態にあります。

連結
連続して結合します。

論理デバイス
1 台または複数台の物理ドライブに属するスペースから構成されていながら、オペレーティング システムでは 1 台のドライブとして見なされるデバイス (ディスク)。

論理デバイスの順序
サーバの起動時に、コントローラに接続しているアレイ、個々のハードディスクなどのデバイスをサーバのオペレーティング システムが検出する順序。